北欧デンマークの街並み

デンマークってどんな国?

大陸続きのユトランド半島と、首都コペンハーゲンのあるシェラン島、フュン島を中心に、大小約500の島からなっています。最高でも海抜173mのなだらかな国土は、森、湖、フィヨルドなど豊かな自然にあふれ、四季の移り変わりは様々な景色をもたらし、私たちを楽しませてくれます。

 ヨーロッパの北部、北欧と呼ばれる五カ国三地域のうちの一つ、デンマーク。人口は約551万人で、面積は日本の九州とほぼ同じです。グリーンランド、フェロー諸島もデンマーク領となっていますが、それぞれ自治権を持っています。気候は年間を通して雨量が少なく、沿岸を流れる暖流メキシコ湾流により、緯度が高い割には温暖な気候です。

デンマークヴァイキングのロングシップ
ヴァイキングのロングシップ

 デンマークは国民の約95%をデンマーク人が占めます。公用語はデンマーク語で、25〜30の母音を持ち、発音のとても難しい言語の一つとして知られています。9世紀頃より、デンマークに住んでいたノルマン人(ヴァイキング)の一派であるデーン人が、西ヨーロッパを拠点に活動しました。彼らはロングシップと呼ばれる浅く細長い船をあやつり、全盛期には北フランスから東部イングランドまでその支配を広げました。
 当時のヴァイキングは、いわゆる略奪を主体とする『海賊』という概念とは若干意味合いが異なり、通常は農民や漁民、職人として生活をしていたと言うことが研究で明らかになってきました。特に手工芸に優れ、その技術は現代の家具や製品の品質の高さに受け継がれているとも言われています。
 デンマークは立憲君主制で、現在はグリュクスボー家の血統を継ぐマルグレーテ2世が君主となっています。マルグレーテ女王は国民に大変人気が高く、ほぼ9割以上の人が君主制を支持しているとのこと。ご自身はマルチデザイナーとしても活躍しています。

デンマークの社会

 他の北欧諸国と同様、税金が高いかわりに福祉関係が充実しており、国民の「幸福度」調査の結果、世界178カ国のなかで世界一満足度の高い国となっています。
また、環境先進国として知られ、既に現在1990年比で約25%のCO2削減を実現しています。
自転車需要の高さも環境政策として導入され大きな成果を挙げていることのひとつ。デンマークでは自分の自転車を持たない人はほとんどいないと言われるほどで、3000kmにも及ぶ国有の自転車専用道路があり、そこでは人びとがまるで競輪の選手のようにスピーディに駆け抜けます。

北欧デンマークのシティーバイク
首都コペンハーゲンでは、シティーバイクという無料の貸し自転車が至る所に設置され、観光客でも自由に街のなかを走ることができます。
デンマークの経済

デンマークの経済

デンマーク海域には北海油田の一部があるため、原油・天然ガスが豊富で、石油自給率も100%を誇ります。輸出でも全体の輸出額の10%以上を鉱物資源が占めており、大変恵まれていると言えるでしょう。
デンマークはヨーロッパの中でも農業大国として知られており、豚肉の生産や酪農が盛んで、各国へ輸出をしています。日本へも豚肉加工品、医薬品、チーズなど輸出されており、対日貿易収支は黒字となっています。経済水準は平均して高く、国民一人当たりのGDPは常に世界のトップ10にランクインしています。
EUに加盟していますが、ユーロを導入しておらず、自国通貨のデンマーク・クローネを使用しています。(1クローネは約20円)

デンマークの文化・芸術

 デンマーク出身の人物というとまず初めに思いつくのが童話作家・詩人であるアンデルセンではないでしょうか。彼の童話はほとんどが創作童話で、「みにくいアヒルの子」「人魚姫」「マッチ売りの少女」などはあまりにも有名です。
また著名な哲学者キェルケゴールもコペンハーゲン出身です。
建築やプロダクトデザインの分野でも、アルネ・ヤコブセン、ハンス・J・ウェグナー、ボーエ・モーエンセンなど1900年代初頭より数多くの有名デザイナーを輩出しています。こうしたデザイナーの作品はニューヨーク国立近代美術館(MoMA)など名だたる美術館にコレクションされ、現在でも熱狂的なファンや、彼らの作品をみてデザインの世界に入る人びとが後を絶ちません。国内の市庁舎や図書館などの公共機関や公園、集合住宅、ホテル、カフェなどは有名なデザイナーの建築によるものが多く、美術館やデザインセンターも豊富で、街全体が近代美術館のようです。

さあ、皆さんもデンマークに行ってみたくなりませんか?
画像元:http://www.sxc.hu/

デンマーク出身のアンデルセン
コペンハーゲンにあるアンデルセンの像
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